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歯周病・歯槽膿漏の治療。保険中心の治療で大切な歯を守ります!

8020に向け歯を守る歯周病の治療にこだわっています!

当院の歯周病・歯槽膿漏に治療について

歯周病は歯周組織(歯の周囲)に起こる病気で、そのままにしておくとやがて歯を失う恐ろしい病気です。

当院の歯周病の治療は歯の将来を最優先に考えた治療です。

歯周基本検査、歯周基本治療、歯周外科治療、SPT(歯周病安定期治療)、歯周病メインテナンスまで、歯科歯周病学に則った治療で、軽度歯周病から重度歯周病の治療まで幅広く対応しています。

8020とは!?

8020は80歳で自身の歯が20本以上あることを示す用語で“8020運動”が由来です。

8020運動は80歳になっても自身の歯を20本以上維持しましょう! という呼びかけで、国民の生涯の健康を目的に厚生労働省と日本歯科医師会が中心となって平成元年に起こした啓発活動です。

“歯があること・噛めること”は健康に好影響を与えます。
8020達成者は非達成者よりも“生活の質(QOL)が良好”で“社会活動意欲がある”との調査結果や、残っている歯の本数が多いほど健康長寿であるという調査結果にも基づいた運動です。

参考: 8020推進財団 

歯ぐきからの出血、歯のグラグラは歯周病の危険信号です。
このような症状や口臭などでお困りの方はお気軽にご相談ください。

歯周病・歯槽膿漏とは?
歯周病菌

お口の中の微生物は700種以上と言われ、歯垢(プラーク)1mg中のに潜む微生物はなんと1億匹以上になります。

歯周病の原因となる微生物はその中の数十種類、細菌・真菌(カビ)・寄生虫(原虫)などで、いわゆる歯周病菌と呼ばれています。

歯周病は歯を失う原因のNo1

歯周病は虫歯と同じく微生物(歯周病菌)の感染症です。
歯ぐき ▶ 歯根膜 ▶ 歯槽骨と破壊され、最終的には歯を失うことになる本当はとても怖い病気です。

2005年に8020推進財団が行った“永久歯の抜歯原因調査(図)”でも歯科医院で抜歯した方の約42%が歯周病が原因となっています。

また、近年の厚生労働省公表の歯科疾患実態調査では成人の75~85%の方が歯周疾患を有していると報告されています。

  • 永久歯の抜歯原因調査報告

歯周病は世界的にも罹患者が多く、史上最も感染者数の多い感染症としてギネス認定されています。

歯周病菌とバイオフィルム

歯周病菌とバイオフィルム

バイオフィルム(歯垢・歯石)は微生物の集合体(コロニー)で、虫歯菌や歯周病菌などの温床です。

例えばキッチンの排水口のヌルヌルもバイオフィルムです。
お口の中では歯の周囲に付着した白っぽいネバネバした塊がバイオフィルムで、学術的な定義こそ若干異なりますがプラーク(歯垢)とほぼ同意です。

バイオフィルムは無数の微生物や微生物の排泄物、死骸などが強固に繋がりあって形成されます。表面の粘膜は免疫細胞や抗菌物質を跳ね返すバリアの役目を果たし、歯周病菌や虫歯菌が生息しやすい要塞となります。
歯面に強固に付着しているので、歯磨きだけでは落とせない厄介な存在で、歯科医院で定期的に除去する必要があります。

歯周病は生活習慣病

歯周病の危険度・リスク因子

お口の中が不衛生な時に歯周病菌は活発に活動・増殖します。

しかしそれだけではありません。

生活(食事・飲酒・喫煙など)の乱れ、不摂生な生活によって免疫機能が低下すると歯周病菌の活動も増長します。

歯周病の発症や進行には歯周病菌だけでなく生活習慣も大きく関係してきます。
このようなことから、歯周病は歯周病は生活習慣病に分類される疾患と考えることができます。

歯周病と全身疾患の関係

歯周病は様々な全身疾患に影響することがあります。
全身疾患を効果的に予防するためにはセルフケアとプロケアを有効活用し、口腔衛生に務めることが大切です。

歯科定期検診でいつも良い笑顔でいてね

歯周病が悪影響を及ぼす危険性のある疾患

糖尿病 糖尿病は血糖値が異常に上昇する病気で様々な合併症に発展する危険性があります。
歯周病と糖尿病は互いの治療効果を妨げ合う関係にあるため、治療において医科歯科連携が広まりつつあります。
誤嚥性肺炎 微生物が唾液や飲食物とともに肺に入る(誤嚥)ことで発症します。高齢者に多い病気で充分な注意が必要です。
感染性心内膜炎
(細菌性心内膜炎)
微生物が歯ぐきの毛細血管から侵入し、心臓弁や心臓内膜、心筋に感染すると発症します。
虚血性心疾患
 心筋梗塞
 狭心症など
微生物の血液中への進入によって心臓の冠状動脈が損傷し、血栓が形成されることがあります。
この血栓によって血流が滞ると心筋梗塞や狭心症の危険性が出てきます。
内臓疾患 微生物が歯ぐきの毛細血管から侵入すると腎臓や肝臓に疾患が起こることがあります。
糖尿病との合併症も懸念されます。
早産や低体重児出産 “微生物の侵入を防ぐために生体に起こる免疫反応”と“妊産婦の出産直前を示す生体サイン”は似ています。
このサインを生体が誤判断すると早産を誘発することがあります。妊産婦の口腔ケアや歯周病予防は極低出生体重児の出生率を下げるとの報告もあります。
歯周病の進行と症状
健康な歯ぐきと歯周病の歯ぐき

歯周病は基本的に歯肉溝(歯と歯ぐきの境目)が侵され、歯ぐきが炎症することから始まります。

健康な歯ぐきは歯肉溝
健康な歯ぐきはきれいなピンク色で引き締まっています。歯肉溝の深さも最大2mm弱程です。

歯周病の歯ぐきは歯周ポケット
歯周病になって歯肉溝が侵されると深いポケットが形成(歯周ポケット)されます。歯周ポケットの深さは歯周病の状態を見るバロメーターになっています。
歯がグラグラと動くような重度歯周病になると歯周ポケットの深さは10mmを超えることもあります。

また歯周病は進行状態に応じて歯肉炎と歯周炎に分けられます。
症状の軽い歯周炎は歯ぐきの炎症に留まった状態で、歯周炎(歯槽膿漏)は歯根膜の破壊や歯槽骨の吸収(破壊)まで進んだ状態です。

歯周病の進行と症状

■ 歯肉炎

歯肉炎

歯周ポケットの深さ 3mm以内

歯肉溝に侵入した歯周病菌がバイオフィルムを形成し歯周ポケット化しています。歯ぐきが炎症し少し赤く腫れいますが自覚症状はほとんどありません。

歯ぐきに限局された状態で歯根膜や歯槽骨の破壊はありません。
適切な口腔ケアと歯周治療で元の健康な状態に戻すことができます。

■ 軽度歯周炎

軽度歯周炎

歯周ポケットの深さ 3~5mm程度

歯周病の進行に伴ない歯周ポケットはさらに深まり、歯根深部への歯石の付着も始まっています。
歯ぐきの炎症も肥大し、出血や排膿などの自覚症状も現れ始めます。

歯を支える歯根膜や歯槽骨の破壊はこの頃から始まります。

■ 中等度歯周炎

中等度歯周炎

歯周ポケットの深さ 4~7mm程度

歯周ポケットの深さはさらに増しています。
歯槽骨の破壊が進むと歯ぐきが下がり歯根露出が始まります。
このまま破壊が進むと歯はグラつき始めます。

歯ぐきはブヨブヨになり、出血や排膿も頻繁に見られるようになり、口臭もきつくなってきます。

■ 重度歯周炎

重度歯周炎

歯周ポケットの深さ 6mm以上

歯周病の末期症状です。
著しい歯のグラグラ、収まらない歯ぐきからの出血や排膿、歯根露出も顕著になり、痛みから噛めないこともあります。
口臭もさらにひどくなっています。

そのままにしていると歯は自然に抜け落ちます。
歯を残すことが難しい場合は抜歯の検討も必要になります。

当院の歯周病の治療
歯周病・歯槽膿漏の治療は当院にお任せ下さい

歯周病の治療はブラッシングを中心としたプラークコントロールから始まります。

プラークコントロールで症状が改善されない場合は、希望者に対し歯周病菌の種類と量を検査し、3DSによる歯周病菌を減らす治療をします。 それとともに歯周ポケットの溝を減らす治療をおこないます。

また、歯周病の程度と患者様の希望に応じて、各種歯周外科治療及びGTR・エムドゲイン注入、歯周組織再生剤リグロス® 歯周治療などの歯周組織再生療法もおこなっています。

歯周組織再生剤 リグロス® 歯周治療とは?

歯周病で失った歯根膜や歯槽骨などの歯周組織はそのままでは回復しません。
基本的な歯周治療でも現状維持が精一杯といったことが多く、大きな回復は期待できません。

このようなことから当院では、
より良い歯周治療の実施を目的に歯周組織再生剤 リグロス® を導入しております。

リグロス®は遺伝子組換えヒトbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)が主成分で歯槽骨、セメント質および歯根膜の再生を促進し、歯周組織の再生を促す薬剤です。

  • 歯周ポケットの深さが4mm以上であること
  • 骨欠損の深さが3mm以上の垂直性欠損であること

など、適用は限られますが日本発世界初の歯周組織再生医薬品となっています。

以前は自費診療だった歯周組織再生療法がリグロス®なら保険適用が基本です。
診療時に詳しく説明しておりますので、納得された上でお口の健康のためにご利用ください。

歯周組織再生剤 リグロス®による歯周治療のイメージ図

当院の歯周病の治療目的は歯の保存です。
8020運動を尊重し、患者様が“80歳になっても20本の歯を残せるよう”歯周病学に則った治療に取り組んでおります。
歯ぐきからの出血、歯のグラグラのある方はお早目にご相談下さい。



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